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賃貸経営のネタ
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ブログ

社員コラム

ラジオ

移動中には主にラジオを聴いている。radikoというサービスはあまりにも革新的で、深夜ラジオを自分の好きな時間に聴けるというのはもはや日常生活に支障をきたすとも言える。移動中は本を読むことが常だったわたしの読書量が目に見えて減った。読書とラジオは共存できないのだ。同じ言語を目と耳の二軸解読理解というのは無理なのだ。両方とも好きでも無理なのだ。こういうことは他にもある。小中学校時代の地元の友だちを高校でできた友だちに会わせてもうまくいくとは限らない。両方好きでもダメなのだ。白米のおかずにプリンは食べられない。どちらか一方を選んだ時にどちらかは遠慮しなければならないのが人生だ。なのでわたしは体調不良のため病院に行きます。本日はお休みをいただきました。かしこ。

2025.02.04

社員コラム

遅筆

音楽を聴く日数が日に日に減っている。高校生の頃を100とすると10くらいかもしれない。あの頃はJPOPばかり聴いていたのに最近は日本語が耳から入ってくると気が散るのでよく知らないクラシックばかり聴いてしまう。というか何も考えずに音楽を流すことがない。クラシックばかり聴いてしまう、じゃなくて聴くとしたらクラシックをごくたまに部屋でかけるくらいだの間違いだ。一時期はロシア語のラップを流していたことも有る。最後に買った楽曲はamazonに並んでいた雷雨の環境音だった。なぜだろう。そもそも音楽というものに救われたことがないのだ。わたしは音楽を聴くより本を読んだ時の方が救われた。しかし読んだ本の冊数も年々減っている。映画の本数も減っている。日を追うごとにエンターテイメントを摂取しなくなっている。こうして死ぬまで減り続けたら、最期には何が残っているのか。こわくなったので早く秋山瑞人の新作を出してほしい。

2025.01.17

社員コラム

通販

amazonでセールがあるたびにビールを二箱買っていたら、消費より供給の方が大きくなってベランダの半分以上がビールの箱で占領されてしまった。まだ夏限定のエール風味の金麦が置いてある。とてもおいしいが真冬に飲むビールとしてはどうだろう。秋限定の金木犀風味の金麦も残っているし冬限定の夜道風味の金麦も残っている。しかしセールの時は近所のスーパーより安くなるのでポチる指が止まらない。パブロフの犬くらいamazonに反射してしまう。他にも似たようなことがある。牛乳せっけんを愛用しているのですけど、ヨドバシカメラの通販って小さい買い物でも送料が無料でなんか申し訳なさを感じて(どうせいつか使うんだから)とついでに牛乳せっけんを買っていたら、消費より供給の方が大きくなって棚を占領してしまいました。陰で友だちにハムスターとか呼ばれていると最近知りました。それだけです。

2025.01.10

社員コラム

成人の日

成人式のあとに成人の日がやってきてもただの休日でしかないのがなんかエモい。あんなに強烈な印象を残すのに生涯で一日だけ鮮烈でそれ以外のすべてはただの休日なのだ。こどもの日も勤労感謝の日も、当事者だとしてもあまり実感として主役感がない。しかし成人の日だけは訳が違う。なにせ成人式という全国規模の巨大なイベントに参加して、自分たちがその日の日本の主役であるように扱われるのである。このような祝日は他にない。特に勤労感謝の日など勤労に辟易している我々のような存在にとってとても大きいにもかかわらず、正直な話をすれば何月何日か知らない。夏なのか冬なのかさえ知らない。そのうちわたしも老人になるだろうが、きっと敬老の日も同様だろう。自分が主役なのに何月何日かさえ分からないまま過ぎていくのだ。いや、認知症とかじゃなくて。いやほんとに。ほんとのほんとに。

2025.01.04

社員コラム

お年玉

わたしは長らくお年玉をもらってきたくせに、いざ甥っ子姪っ子に渡す段になると躊躇してしまう人間です。そもそもいくら渡していいか分からないし、なんか十万円渡しても千円渡しても感謝量は同じって感じがするし、とはいえ姉夫婦にけち臭い奴だなと思われたくはない。いろいろ考えた結果、一昨年は「タッチ決済にしたから現金持ってないやあはは」で乗り切りました。父と母と姉と姉の夫と甥っ子と姪っ子がみなそろって口を真一文字に結んで、場が静まり返りました。羽毛を落とした音だって聞こえるくらいしんとしてました。うちの実家がここまで冷え切ったのは築百年の実家竣工以来初めてかもしれないです。反省を活かして去年はお年玉の袋にスクラッチの宝くじを買って入れました。いや、当たったとしても分け前くれなんて言わないですし。いやほんとに。さて今年はどうしたものですかね。わたしに将棋で勝ったら五万円選手権にしますか。はは。

2024.12.29

社員コラム

年末

クリスマスやお正月が立て続けに襲ってくる十二月の後半戦が始まりました。キラキラした街並みの中を歩いていると「この季節を楽しめ、もっと楽しく過ごせ」と脅迫されている気がして元気がなくなってきます。クリスマスだなんだと言ったって、社会人にとっては平日ですし次の日に仕事があるのにお酒を飲む気にもなりません。年末は年末で、やれ初詣だ初日の出だと楽しくイベントを過ごす皆さんが目に付いて元気がなくなってきます。今年のおせちはちょっと豪華にしてみたよー、じゃないんですよ。この流通網の発達した現代におせちなんか用意しなくたって食べるものに困りはしないし、そんなところで季節感を出して独り暮らしのおせちを必要としない民を攻撃しないでほしい。おせちを必要としない民同士で連絡を取って集まろうかとも思ったのですが、おせちを必要としない民それぞれ「おせちを必要としない民同士でこんなことをしても生産性がない」と内心考えていて、なんか盛り上がらないわけです。おせちを必要としない民は部屋でごろごろして映画見てビール飲んで昼寝するだけの十日間を大切にしましょう。かしこ。

2024.12.24

社員コラム

浮気

netflixを解約した。長年連れ添い、わたしのエンタメ摂取に多大な貢献をしてきたnetflixを捨てて、amazonプライムに寝返った。netflix制作のすべてのコンテンツが同じに見えてきて、完全に飽きたことがそもそもの始まりである。もう見るものが本当にない。見ていないものは沢山あるが、見ても全部中身は一緒、と思ってしまう。本当にすべての作品が同じ構造であると思えてくる。浅草キッド以外すべて一緒に思えてくる。なのでamazonプライムに期待を込めて課金した。さらにamazonプライムはスマホもデジカメも写真データすべてを無料で預かってくれる。こんなに素晴らしいことはない。スマホのストレージの圧迫原因は写真が圧倒的第一位であるはずで、これが解放されるだけで本当に助かる。これからはamazonの時代だ、と思い切って乗り換えた。同時にicloudが値上げされたので、写真データをすべて削除しamazonに任せ、一番安いプランへ変更した。1500円(netflix)が500円、450円(icloud)が150円になったと思うと合わせて1300円の固定費削減である。よしこれですべて丸っと解決したと思っていたらamazonの容量一杯でエラーになる。なにかと思えばamazonは動画だと容量制限があるようでそれが完全にオーバーしていた。動画など撮る習慣はないのに、積もり積もった動画の集合体はamazonの制限を超えてしまった。削除のような不可逆行為は行いたくない。新しくcloudストレージを契約した。2T買い切り45000円。人生とは一進一退なのである。完璧な日常はいつ訪れるのか。

2024.11.27

社員コラム

資源

無限。無限に増える。ひょんなことから育て始めたポトス。観葉植物初心者であるわたしはポトスのことなんか何にも知らなくて、買ってきたものに水をあげるだけの育成方法を採用してたわけなんですけど、ずいぶんと長く育つんですよね。一本だけ。なんか勝手なイメージではふさって、もこもこって、なんかそんなイメージだったのに、アフロじゃなくてラーメンマンなんです。で、このままだと床についてしまうと思って、見よう見まねで切ってみたんです。インターネッツでそれっぽいサイトをいくつか見て。で、切った先の方は捨てるのも忍びないので瓶に水を入れて差していたんです。 そしたらですよ、無限に増える。まず大元の方は先も伸びるし根元からもなんか三本くらい枝分かれして伸びてくるんです。このまま育てばラーメンマンからワンレンボディコンのバブル女子ですよ。切った先の方も普通に根が生えて普通に葉が伸びるんです。一口だったポトスはいま三口ですよ。で三口とも伸びてきたらまた切って、また水に差して、今度は九口じゃないですか。 えっ?これ売れば一儲けできるじゃないですか。産油国ですか?無限に湧いてくるんですけど。毎日タワマンの部屋見てます。

2024.11.18

社員コラム

迫りくる冬との追っかけっこ

なんだかんだ暑いけど、だいぶん涼しい時間も増えてきました。ビールの有難味が減るというか、弱冷房の仕事ぶりに舌を巻くというか、そんな時間が増えてきました。タオルケット一枚で寝ているとパトラッシュのことを思い出したりする早朝が増えてきました。当然、Tシャツ一枚で大都会を歩き回る訳にもいかず、半年ぶりにベッド下の衣装ケースを引っ張り出すわけなんですが、ちょうどいい服がない。暑すぎず寒すぎずの服がない。思わずスマホを手に取り電話帳を呼び出します。子どものころ、衣替えの季節になると姉の服がわたしの手元におさがりしてきた。令和の今だって別におさがりしたっていいじゃないか。すんなり交渉はまとまり、一週間もしたらダンボールが届く。思っていたより小さい段ボールが届く。なんか菓子折りというか、博多通りもんというか、にわかせんべいというか、そんなサイズの箱がきた。映画セブンの最後ぐらい怪訝な顔で箱を開けると、ファン付きの作業着が入っていた。真夏に外仕事でよく見かける、上半身の膨らむ、あの服。いまググったら空調服っていうらしいです。人の首じゃなくてよかった、じゃないんですよ。憤怒の罪を背負ってすぐさま姉に電話します。「寒くなる服がないって言いよったけん、買ってやったのに」

2024.10.09

社員コラム

10月

そろそろ金木犀の香りが漂い始めるだろう。わたしは金木犀が嫌いだ。中学生のころ、飼っていた犬を毎日散歩させていた。福岡の炭鉱町の人気のない道をいつもふたりで歩いた。学校で辛いことがあったときも親に気づかれないように、犬を連れさっさと散歩に出た。嬉しいことがあったときも喜びを共有するようにふたりで近所を駆け回った。物心がつく前からあたりまえのように一緒にいた。そんな飼い犬が亡くなったのが金木犀の季節だった。あの日、夜道をひとりで歩いてべそをかいた。だから金木犀が嫌いだ。大人になり東京に出てきて、こんな大都会でもふと金木犀が香る。散歩の思い出が一瞬よみがえる。フリーズドライされた記憶が目の前に再現する。耳が慣れたせいで何も感じない蛙の大合唱、たまに降った雪のなかふたりで跳ね歩いた沈下橋、立っているだけでめまいのする真夏のバイパス、田んぼと山しかない景色。東京へ出て初めて一人で過ごした秋、金木犀が鼻を撫でて懐かしさで立ち止まった。今では好きな匂いになった。

2024.09.27